そして1月15日,彼女の作ったカードは彼の元へ,彼の作ったカードは彼女の元へ渡ったことになる.しかし真相を知っているのは彼だけで請求記号が違っていることにさえ彼女は気づかない.
だが,別に気づいて欲しかったわけではない.彼にとって自分の気持ちが伝わったかどうかは重要ではないのだ.自分なりのやり方で密やかに気持ちを伝えたという事実こそが彼のプライドのすべてだから.それが彼の誇らしい青春の記憶なのだから.
しかし思いがけない奇跡が起こり彼の気持ちは時を越えて死をも乗り越えて彼女に伝わった..こうして彼の人生の目的は見事に成就したことになる.
『人生は,はかないものを永遠のものにするためにある.』
そして,私は,こうして「あなた」
に出会うことがこのページを作った目的だったと,そう思うことにします.見てくれて有り難う,感謝します.
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