市立小樽図書館は旧日本郵船株式会社小樽支店(色内3丁目7-8)である.石造り2階建て.明治39年(1906年)10月1日竣工.設計者は工部大学校第1期卒業生,佐立七次郎.施工者は山田岩吉.国指定重要文化財.現在は小樽市が管理し,入場料100円で一般公開されている.樹と主の背後で出入りするエキストラは美術スタッフ.
 

閲覧室に使われている部屋にはガラスケースに入った船の模型が飾られているが映画では本棚でうまく隠されている.国指定重要文化財のためロケの許可を取るのが難しかったと聞いている.本棚は大道具.使われている書籍は小樽市立図書館や小樽女子短期大学(当時)の蔵書を借り出したもの.重文のため大道具などの持ち込みも制限されたとのこと.閲覧者などのエキストラは,すべてスタッフと小樽商科大学の学生等である.なお,この日本郵船の建物は一時期実際に小樽市立図書館として使われていたことがある.